遺伝子日和。

2001年9月27日

 結局、学会の人手は足りたようで...今日は一日中バイト先で待機でした。
 せっかく全身スーツ姿で出陣したのに。ちょっぴり残念。むぅ。

   *  *  *

 で、ほんの少しですが時間が空いたので予定変更。かねてから一度行ってみたいと思っていた『京都大学総合博物館』(リンク)に足を運ぶことに。

 ここは今年の6月に開館したそうで、建物も資料も非常にキレイ。展示内容も、範囲が「京大で行われている研究」に限られるという縛りはあるものの、レベルはそこらのヘナチョコ博物館の比ではないと思います。常設展示は時間の都合で「自然史系展示」の一部を駆け足で見て回るしかできませんでしたが、霊長類学関連や熱帯雨林研究の展示がなかなか面白そう。このへんをじっくり楽しむのは次回以降のお楽しみということで。

 さて、今日のお目当ては企画展の「京都大学の遺伝子研究」。

 遺伝子研究といえば、ごく最近で脚光を浴びているのはヒトゲノム計画や遺伝子組み換え技術、ES細胞あたりでしょうか。このようなミクロレベルが遺伝子研究の中心となっているのは否めませんが、何もそれだけが全てではない訳で。この展示では遺伝子研究の多様性自体に着目し、さまざまな学部・研究科・研究所から幅広く遺伝子関連研究を集め、紹介されていました。

 メモは取っていないので、私の記憶のみでほんの一例を挙げると...畜産技術の向上(農学部)、薬品開発の効率化(薬学部)、遺伝子発現の仕組み(理学部)、脳組織の形成(生命科学研究科)、生物系統樹の作成(人間・環境学研究科)、放射線による遺伝子変異(医学部、ウイルス研)、遺伝子データの解析技術(工学部)、そして遺伝子研究の倫理問題(文学部)などなどなど。

 いやはや、実に広範囲にわたっています。ここには出ていない経済学部や法学部なども、たまたま京大で研究が行われていないだけで実はちゃんと遺伝子と関連性を持っているでしょうし。遺伝子研究はいかに社会や学問と密着し、注目されている分野であるかを改めて実感した次第です。

 しかし、こんなのを見せられたら...ますます生物系に移る決心が(笑)。

 この企画展は9月30日(日)まで。土・日も開館しているので、週末は暇だこんにゃろ〜という京都近辺の方、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。もちろん京大生以外でも問題なし、常設展示には「文化史系展示」もあるので文系でも安心。観覧料(高くはない)や交通案内、開館時間はサイトの来館案内を参照して下さいませ。

   *  *  *

 週末は不在のため、次回更新は週明けになる予定です。御了承下さい〜。


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