要するに煽りは好かん。(←主観的感想)(11/2AM)
2001年10月31日私が愛用しているWeb上の手作り石けんのお店、サンパギータさん(リンク)で注文した石けんが到着。わぁいお風呂タイムが楽しみ♪ 今使っている石けんがなくなったら早速おろそう。
まずはグレープフルーツフラワーから、かな。
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あああ買うつもりはなかったのに。せっかく今まで我慢してきたのに...やっぱり好奇心には勝てず。つい著者の印税生活に協力しちゃいました。
船瀬俊介著 『早く肉をやめないか? 狂牛病と台所革命』(三五館)
本体価格1200円なり。かの『買ってはいけない』代表著者の最新刊といえば本書の内容も容易に想像できるというもの。以下、順不同で本書の内容を適当に引用してみましょう。
「ルーツ隠しの三角貿易」「豚にも感染している!?」
「命がけの牛丼・ハンバーガー」
「汚染肉を一グラム食べただけでも感染する」
「二十一世紀に被害は世界で爆発する」
「正しい道は、肉食ではなく、菜食である」etc...
いやはや。お得意の過激な煽り文章、他の要因を無視した短絡的かつ脊髄反射な決めつけ、狂牛病の恐ろしさを説くかのように見せかけつつ、いきなり肉食全般への攻撃にすり替わる不思議な展開(例えば肉食で死亡リスクが高まるのなら、長寿県沖縄の豚肉消費量が日本一である事実をどう説明するのだろう?)、出所不明の実験結果や統計数値、学者コメントを都合良く駆使(せめて引用データの元論文くらい全て明記するのがルールでしょうが!)...まるでお話になりません。これでは「風評被害の元凶」と言われても仕方がないですよ、全く。
ただ、誤解しないで頂きたいのですが、私はこの本を頭からけなすつもりは一切ありません。狂牛病が恐ろしい病気なのは間違いのない事実。この狂牛病が何故発生したのか、その背景と一連の対応(未公表の情報を含む)については非常に分かりやすく整理されていて勉強になります。
そして、筆者の「肉食の習慣が地球環境を悪化させる一因である」という主張も全くその通り。家畜を飼育するために膨大な量の穀物を必要とし、牧草地を広げるために森林を破壊し、その排泄物により川や海を汚染してきたのは紛れもない事実。本書は悲観的にすぎると批判することは可能でも、肉食自体が持つ負の側面を否定することは誰にも出来ないのです。だからといって「(狂牛病は)人類を生き延びさせてくれるための慈愛に満ちた神の“黙示録”であったのかもしれない」などと書かれても困りますが。
とまぁ、えらく極端な論旨ばかりが目につく本ではありますが。実は、こういった本が普通に出版され、本屋に並べられているという事実こそが最も重要なのかもしれません。ある意味で本書は、幅広く多様な意見や情報が混在し、その中で自分の意見を発信することが出来る(それが悲観論であっても楽観論であっても)日本の出版業界の健全さを体現しているのかも。だとすれば、これからは個人が自己責任のもと、主体的に情報の取捨選択を行う姿勢が今まで以上に重要になっていくのでしょうね、きっと。
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