節分といえば。(1)
2002年2月5日2月1日、京都・某役所の食堂における昼定食のメニュー。
・鶏そぼろと卵そぼろのどんぶり
・味噌汁
・小鉢一つ
・イワシの焼き魚
・太巻き一切れ(笑)
・炒り豆一袋
余計な心配1: 炭水化物過剰、ビタミン類が不足気味です。
余計な心配2: 豆は年齢+1個ずつ支給されたのでしょうか...?
* * *
少々時期を逸してしまいましたが、2月3日の節分の話でも。
立春の前日にあたるこの日、京都の寺院・神社は一斉にお祭りモードに突入します(一部は2日から)。祭りの内容は追儺式(ついなしき)に狂言、福豆の授与、節分祈祷会に舞踊奉納、と場所によって非常に多彩です(註1)。例えば東山通りを歩いていると、普段は見落としてしまうような小さな神社にも、ちゃんと紅白の幕が飾られていてなかなか壮観。頬に当たる風は未だ冬のものでも、確かに近づきつつ春を感じてちょっぴり心躍るひととき。
また、京都には「四方参り」といって、東北方は吉田神社、東南方は伏見稲荷大社、西南方は壬生(みぶ)寺、西北方は北野天満宮に参拝する風習があります。特に吉田神社の「追儺式(鬼やらい式)」と壬生寺の節分会(せつぶんえ)は非常に有名。どちらも数十万人の人出で賑わいます。ちなみに私は吉田神社派。大学入学以来、ほぼ毎年(もちろん今年も)参拝していますが...その話は後日また改めて。
そしてこの日、庶民の生活に欠かせない風習は「豆まき&自分の年齢+1個の豆を食べる」「鰯(イワシ)を食べる、焼いた鰯の頭を柊(ヒイラギ)に刺して門口に飾る」「今年の恵方に向かって太巻きを丸かぶりする」の3点セット。初めの2つはともかく、3番目の話は関東の方にはなじみが薄いそうで...どうも関西(というか上方)独自の風習のようです。鰯と柊の話もそれほど有名ではなさそうですし。そこで豆関連の話は後回しにして、まずは鰯と柊と太巻きの不思議な三角関係について説明をば。
まずは「鰯の頭を柊に刺して飾る」風習について。これは鰯を焼く時の悪臭と煙によって邪気が家の中に入るのを防ぎ、柊のトゲで鬼の目を刺す、という意味があるそうです。また鰯の頭の異形を鬼が嫌うとも。最近ではややすたれ気味の風習ですが(そういや私の家でもやってないや)、千年以上の昔から受け継がれてきた厄除けのまじないのようです。
そして、家庭によっては夕食に鰯を食べることもあります。この理由まではさすがに調べきれなかったのですが、おそらくは上記のまじないに基づくのだろうと推測。
さて、問題なのは3番目の「太巻き丸かぶり」。
...ですが、ちょっと長くなりすぎたので続きはまた明日に。(^^;
(註1)例えば、http://www.kyoto.isp.ntt-west.co.jp/wnn/kanko/setsubun/etc.html を参照のこと。それにしても多い!
コメント