Offline meeting: 御室の花の下で。(2)
2002年4月6日続き。まずは白き桜雲海の写真でも。
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三つ葉ツツジも、境内に有彩色を添えて。
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私自身は仁和寺に何度も来ていますが、ここまで見頃の桜に出会えたのは初めてです。あぁ幸せだぁ。もうフリスク氏なんぞ放ったらかしで花を飽かず眺めたり写真を撮ったり。いや申し訳ない。私は「だんごより野郎より花」の人なのです。風流第一。
参道の脇には三つ葉ツツジに紅枝垂れ。木造の建物とのコントラストが何とも美しい。やがてポツポツと雨が降り出してきたので急いで撤退、次の目的地・竜安寺へ向かいましょう。ところが二人とも傘の用意がなく、門前のうどん屋で小さなビニール傘を購入することに。男女二人に傘は一本。つまりは相合い傘。きゃ♪ ...ってこんなシーンに顔を赤らめどぎまぎするような純情娘はイマドキ存在しませんごめんなさい。
肩を並べて歩くこと十数分、竜安寺到着。方丈前では見事な枝垂れ桜が出迎えてくれます。
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ここの枯山水石庭は超有名なので解説は不要かも。そう、15個の石を巧みに配置した名庭で「虎の子渡し」とも呼ばれます。観光客をかき分けかき分け最前列に陣取る。本当はもっと観光客が少ない季節(冬とか)の方がより風情を楽しめるのですが、こればかりは仕方がありません。
石と苔と静寂で構成される世界の奥には、満開の枝垂れ桜。提示されるそれは現世と観念の世界をつなぐ一つの光景。
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見とれることしばし。やがて後ろの人に席を譲り、方丈の裏に回るとそこには水戸光圀が寄進したと伝えられる「つくばい(石造りの手水鉢)」があります。
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つくばいに刻まれた言葉は「吾唯知足」。われただたるをしる。物欲(主にケーキやフレグランスを対象)に生きる私には実に耳に痛い言葉ですね。ほんの少し反省。
最後は小雨降る境内の桜園で、今年の桜への別れを。
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* * *
さて、花見の後はだんごの時間。結局それかい。吾唯知足への感銘はどこに行ったのやら、いそいそとフリスク氏を北野天満宮近くのケーキ屋「ZiZi」(http://www.zizi-gr.com/)に連れ込むことに。甘党でなければ私とオフるのは難しいでしょう。もっとも彼は私以上の甘党なので(数々の実績あり)全く問題はありません。うむうむよきことかな。
サイトを見ても分かるように、このお店はケーキが全品250円〜350円程度。紅茶もポットサービスで350円(ダージリンのみもう少し高い)。しかも大きくて美味しいという超良心的なお店なのです。この長い不況の時代、果たして儲けはあるのかとこちらが心配になるほど。ショーウィンドーを眺めてあれこれ品定めするフリスク氏には半ば強制的に「シブースト」を選ばせる。ごめんなさい。ですが、あの完成度の高い味を食べさせずに帰らせては後悔してもしきれません。ちなみに私は「ミエル」(蜂蜜のケーキ)にロイヤルミルクティーの組み合わせ。ん〜激甘、でも幸せです。そしてフリスク氏のケーキをつつく早さも尋常ではなく(笑)。
ケーキの合間にまたぼそぼそと会話。少し面白かったのは、フリスク氏と私は偶然にも同じ「ネタ帳」を使っているということでしょうか。どちらもコ○ヨの小さなノート、売価90円、罫線幅と表紙色が違うだけであとは全く同じ(扱いの荒い私の方がボロかったけど)。心にうつりゆくよしなしごとが同じノートに書き込まれるとは何だか不思議な話です。ただ決定的に異なる点は、フリスク氏はごく普通の筆記用具を使っているのに対し、私はこともあろうに「チルコポルト」ロゴ入りのボールペンを使っていることでしょうか...このあたりに隠しきれないオタクさが滲み出ているかのよう。
そして京都駅に移動。バスが意外に混んでいたので、駅に着くとすぐに夕食の時間。でもターミナル周辺って意外に美味しい店がないんですよね...さんざん考えたのち、結局はたかばしの「第一旭」のラーメンをすする。京都名物と主張するには多少無理がある上、色気なさすぎ。今度はちゃんと調べておきます...
それでもやはり美味しいラーメンに満足した後、駅への帰り道。道端にでかでかと立てられた新築マンション看板の女性(菊○怜とかいう女優らしいが、テレビを全く見ない私に固有名詞を認識させるのは無理です)を指して、フリスク氏が一言。
「どうしてマンション広告には女性が使われるんでしょうね」
しばし考えた後、僭越ながら意見を申し上げる。
「ん〜、やっぱりほら、世のお父さん方の目を釘付けにするためと違いますか? あのへんの胸元の開き具合とか」
少し驚き顔のフリスク氏。私の発言内容がそんなに意外ですか?(笑) 普段のメールの延長線上のノリで言ってみただけですが。それはそれとして、広告にもジェンダーが存在するというフリスク氏の意見に深く頷く。モノを買わせるためには女性、でも「安全」「堅実」を全面に出す広告には男性。ターゲットとする購買層の問題だけではない、いつの間にか人々に刷り込まれたイメージ戦略。私は直感的にしか語れないので、このあたりの分析は社会科学を修めるフリスク氏にお任せしましょう。
そして某ゲーム(謎)を披露した後、駅で解散。西国を巡る旅はまだ始まったばかりです。道中お気をつけて。
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