*本日のつれづれ花火大会。*
2002年8月8日今日は待ちに待った琵琶湖花火大会。
普段はどちらかと言うと京都に生活の基盤を持つ私も、今日ばかりは生粋の滋賀県人に戻ります。湖の子(ウミノコ)真夏の風物詩。少なくとも中学生になってのち、この花火を全く見なかったのは高校受験で家に閉じこもってあうあう泣いていた年くらいのものでしょう。大学受験の前もなんだかんだとちゃっかり見に行った記憶があるし。
例年、この花火大会の人出は約40万人。大津市全体の人口は30万人弱(平成13年)、祇園祭の人出は宵山で約2,30万人ということを考え合わせると、いかにこの花火大会が(こんな田舎の町にしては)官民挙げての大規模イベントであるかがお分かりになるかと。もっとも、京都市街の一角で行われる祇園祭に比べるとはるかに広範囲に人が散らばるので、局地的な人口密度はそれほど大したことはないのですが。
さて、当日はJR大津駅で連れと待ち合わせ。普段は県庁最寄り駅とはとても思えないほど寂れ果てた駅ですが、一年に一度、この日だけは近隣の駅員も総出で誘導必須の大混雑に見舞われます。もともとそう大きな駅ではないので、酸欠になりそうに狭い空間の中で乗客も駅員も警察官も必死。ラッシュ時並みの満員電車から吐き出された後、改札口までたどり着くのも一苦労。携帯も混線状態でなかなか繋がらなず。やっとのことでメール受信に成功、みどりの窓口前にて無事合流。
大津駅から琵琶湖に向かって、人の波に流されつつてくてく歩く。途中、自販機で念願の「ミロ」購入に成功(笑)。花火を見ながら味わうため、ここは開けたいのを我慢してカバンの中に放りこんでおきましょう。湖岸道路をしばし南下し、琵琶湖ホールの裏手に回り込む。実はこの場所、一昨年頃に整備されたばかりなので知る人も比較的少なく、見通しも非常に良いので花火鑑賞にはもってこい。かなりの穴場なのです。
琵琶湖沿いの石垣のてっぺんに場所を見つけて座り込む。眼下の湖岸は先に乗り込んだ観客がぎっしり。その先には静かな湖面。...ん、なかなかいい感じ。
花火開始は一応19時半からということになっていますが、20時までは浜大津の「花噴水」が中心なので花火は単発でぽつぽつ上がる程度。なので、この間に先程の「ミロ」を味わっておきましょう。ついでに途中のコンビニで仕入れたおにぎりも一緒にどうぞ。
十数年ぶりかで口にした「ミロ」はやっぱり甘い(笑)。思ったほどには「アイスオルゾー・ラテ」に似ていないかもしれません。やはり記憶は美化されるのでしょうかね。今度は粉末ミロを買ってきて自宅で調合してみる予定。予想では砂糖を少なくして「ミロ」とミルクを多め、かな。
そして20時...と同時に二ヶ所で一気に花火打ち上げ開始。
この花火の打ち上げ総数は約一万発。これがほぼ45分の間に一気に打ち上げられるのですから、間近で見るその迫力はなかなかのものです。今年の新作は「ハート型(謎)」に「ブーメラン分裂型(形容詞不足ぎみ)」か。湖面間際で炸裂させる半円状の花火は、広大な湖だからこそ可能な技術。青や黄、ピンクに輝く蛍光色花火というのも意外に珍しいかも。花火職人さん達の絶えざる創意工夫には本当に頭が下がる思いです。
デジカメ撮影を試みるも、歓声を上げるのに忙しくて手元がぶれるぶれる。まともに撮れた写真は一枚のみ。
(→http://www.eonet.ne.jp/~mooncat/today02/0808.jpg)
やっぱり花火は実際に見るのが一番なんですよね。あの打ち上げ音と玉のゆらめく軌跡のわくわく感と、つかの間の閃光と、肌で感じる観客の熱気。幾世代もの昔から受け継がれてきた無邪気な一体感。生来「集団」が好きになれない私でも、日本に生まれて良かったと思う瞬間です。そして、これこそが花火の持つ魔力なのだと。
そして怒濤のフィナーレ。今年の花火大会はおしまい。
途中のゲーセンで混雑最盛期をやり過ごし、それでも人であふれかえるJR膳所駅(こちらも年に一度のかき入れ時と推定される)から帰宅。同じ光景を共有した約40万人の皆様、お疲れさまでした。
そして、今年の「真夏」もおしまい。
コメント