さっそく問い合わせが入ったので。(12/13AM→PM)
2001年12月11日栗コーダーカルテット「鉄道ワルツ」について補足。
某氏に「どこのレンタルCD屋を探しても見つからない!」と泣きつかれたのですが...恐らく販売枚数はそれほど多くはないので(苦笑)、普通のCDショップやレンタル屋では見つかる可能性は少ないと思います。大手の販売店を当たるか(インストゥルメンタルやヒーリング系の音楽に力を入れている店だとなお良し)、栗コーダーカルテット公式サイト(http://members.injapan.net/kuri/)から通販申し込みをするのが確実でしょう。
私自身は京都・三条寺町のJEUGIA三条本店で購入しました。ここの3階ではなんとCD試聴も可能なので、京阪神にお住まいの方は実際に試聴してから購入を考えた方がいいでしょう。多分、聴く人を選ぶ音楽だと思うので(実際、親に聴かせたところ「眠い」の一言で却下されちゃったよ...)。
なお、12月22日(土)13時よりインストア・ライヴがあるそうです。入場無料。せめてこちらには足を運んでみましょうか。
ちなみに私は「鉄道ワルツ」と「マヨネーズ第三番」が好きです♪
バイオリズム準備中。(12/11AM)
2001年12月10日PowerBook2400用の内蔵HDD、18GBで約21000円。
プラス、換装技術料が10000円。
うぅ、自分へのクリスマスプレゼントにしちゃおうかな。
色気のカケラも感じられないけど。
しかし、5年以上前の機種にここまでつぎ込めるとは...
(今までのお布施で、Winのデスクトップ機なら余裕で数台買える)
林檎な人の悲しい性。
ちなみに今のHDDの容量は1.3GBです。残り300MB。
* * *
朝からバイオリズムの低下を自覚することしきり、な一日。
確信犯的に英会話学校に行かなかったし、
ゲーセンに寄ってみても、クラパロング(ADV)の途中で落ちちゃうし、
何より弾いていて全然楽しくないし。
Macをかついで大学に行っても、短いメール以外何も書けないし、
食堂でちくわ天うどんを食べている最中に後輩Eに捕獲されたものの、
いつもにも増して無口モードのままだったし(ごめんよ。>後輩E)、
部屋に戻っても机につっぷして寝ちゃうし。
夕方には雨が降ってきたけど、傘は持っていなかったし、
慌ててコンビニでビニール傘を買った直後にぴったり止んじゃうし。
(あ、これはよくあること)
夕食に「牡蠣のクリームソーススパゲティ」を頼んでも
「本日は牡蠣が切れてしまいまして...」と断られてしまったし、
代わりに頼んだ「ほうれん草とサーモンのクリームソース」も
ほうれん草のアクが残ったままでイマイチな味だったし。
スタバのキャラメルアップルサイダー、普段は甘すぎクドすぎで
筋金入りの甘党でも飲めたものじゃないのに、
今日だけは一気飲みできるほど美味しかったし(これが一番危ない)。
でも、一日の終わりに↓との出会いでちょっとだけ浮上。
こんな日もあるね。
今、目の前にある自分に一喜一憂しても始まらない、ということ。
*今日の衝動買い*
・栗コーダーカルテット「鉄道ワルツ」
私にしては珍しいジャケ買い、もといタイトル買い(笑)。このジャケット(http://members.injapan.net/kuri/tetudouwaltz.html)のモデルになった車両は実在するのかどうか分かる方はいらっしゃいませんか? ...という話は置いといて。
公式ページ(http://members.injapan.net/kuri/)によると、『 栗コーダーカルテットは男4人で笛を吹いたりミーティングしたりします』とのこと。要するにリコーダーアンサンブル。最近ハードロックやプログレばっか聴いていた耳には、風が「抜けた」アナログ感が何とも新鮮で素敵です。芯の通った音を紅茶色の真綿でふんわりくるんで。なごみなごみ。
12月21日に京都でライヴかぁ...行きたいけどその日は研究室の忘年会だ(泣)。
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糺の森。(副題:あの頃は若かった...)(12/6AM)
2001年12月6日「秋」の姿は見えるだろうか。
京都の町中に残る自然林「糺の森(ただすのもり)」。ケヤキやムクノキ等、古木が生い茂る広大な森の中には、下鴨神社(賀茂御祖(かもみおや)神社)をはじめとする数々の社殿が建ち並ぶ。それらの神社より遙か昔、平安遷都以前の古代より存在し、当時の原生種を今に残す森。
近年整備され、すっかり明るくなった参道を歩いてみる。下鴨神社の参詣客が行き交い、瀬見の小川のほとりに画家が絵筆をふるう。かつて谷崎潤一郎や湯川秀樹博士の散策の場となり、インスピレーションを与えた森。そびえ立つ樹木の間を縫って、秋の光は輝き、空はどこまでも高く。
糺の森は何故「ただす」の名で呼ばれるのだろうか。その由来については、賀茂川と高野川が合流するデルタ地区を指す「只州」から来たとしたり、神が現れるの意の「出顕する」=「顕(た)つ」が「ただす」に変化したとするなど、諸説存在するらしい。また、下鴨に伝わる伝説によると、この森は下鴨神社の祭神、賀茂建角身命(かもたけつぬのみこと)が住民の争いを裁決し、悩みや相談事を「ただす」清浄地であったとされる。そういえば、「糺」の文字には「絡んだ糸をほどく、理非を明らかにする」という意味があるそうだ。
下鴨神社の裏手には、いまだ整備の行われていない鬱蒼とした森が広がる。昼なお暗く、人の立ち入ることかなわぬ聖域。そこに神のたたずむ森を見る。
いかにして いかに知らまし 偽りを 空に糺の 神なかりせば
(中宮定子)
糺の森といえば「紅葉」。見頃は少し遅めの11月下旬だという。表参道を一面埋め尽くす落葉が、足元でかさりと音を立てる。その感触が心地よい。秋風が空を舞い、乾いた香りが森をほのかに包み込む。
神事が行われていた奈良の小川や瀬見の小川に対し、泉川は古来より民衆の憩いの場となり、「游(あそ)びの川」と呼ばれてきた。その上に架かる橋が、私だけの紅葉狩りの場所。橋の上より眺めると、川に沿って微妙な紅のグラデーションが重なり合い、川面はまさに「紅葉の錦」。
紅葉を手に、秋の織りなす世界に浸りゆく。人の世はうつろえど、今も昔も変わらぬ自然の営み。悠久の時の彼方に思いを馳せて。
それらは全て、秋のかたち。
* * *
えっと、実はこれ、ちょうど6年前に某所で書いたものです(爆)。
多忙(=自業自得)のために2週間近くDiary Noteの更新が出来なかったので、時間稼ぎ的自虐ネタとして出してみることにしました。今になって読み返してみるとう〜わ〜カッコつけすぎだよ自分、という感じで赤面どころの騒ぎではないのですが(その割に文章は恐ろしいほど上達していないのは何故)、文字通り御笑覧下されば幸いです。
...ああっ、当時からの同志、某A氏やS嬢やO氏(後輩Eもかな?)がモニタ前で大爆笑している光景が目に浮かぶよぉ。はぅ。
>フリスクさん(http://www.note.ne.jp/diary/15617/)
「京都・紅葉狩猟の旅」レポ、楽しみにしていますよ。私の方は...はて、いつになったら書けることやら。(^^;;
大阪にて(2):難波うろつきまわりんぐ編。(11/23PM)
2001年11月22日#以下は11/11の話です。「大阪にて(1)」からの続き。
...で、次の目的地。既にお分かりの方は私のことを良く御存知で。
阪急梅田駅とくれば当然!茶屋町チルコポルトでしょう。要するにゲーセン(爆)。
ひとしきり散財した後、地下鉄に乗って難波へ。今回のもう一つの目的は、高島屋大阪店で開催中の「京都 清水寺展」(http://www.takashimaya.co.jp/osaka/culture/index.html)を見に行くことです。(注:展示は11/19で終わっています)
もともと私は大阪にはあまり行かない上に、大抵の用事はJR大阪駅近辺で間に合わせてしまうため、難波というかミナミまで来るのは本当に久し振り。同じ大阪でもキタとミナミの雰囲気は全く違います。ビジネス&ターミナル色の濃い前者(といっても、一筋奥に入るといかにも大阪な商店街が出現したりしますが)に比べると、後者は雑多でパワフルで非常に庶民的。とりあえずどこを見ても551の看板が多すぎです(笑)。しかももれなく行列付き。かくも豚まん需要は強いのでしょうか...あれ、私にはちょっと脂が強すぎて苦手なんですけど。
何はともあれ腹ごしらえを。行く先々に出現するゲーセンの誘惑をばっさばっさと切り倒し、せっかく難波まで来たのだから...と、話には聞けど行ったことのない洋食屋『自由軒』(http://www.jiyuuken.co.jp/)に向かうことに。
明治43年創業、ここの「名物カレー」は超有名です。創業者がせっかちな大阪人のために考案したとかで、カレーとご飯が最初から混ぜ合わされ真ん中に生卵が一つ。ここは上品な薄味が好みですのおほほ、などと言わずにウスターソースを思い切りぶっかけて卵をぐちゃぐちゃに崩しながら食べましょう。もぐもぐ。
...いや、これはもう、美味しいとかそういった概念を超越した存在です。これが大阪庶民の味なのね、と理屈抜きにねじ伏せられてしまうそんな味。おそるべき老舗の力。
食べ過ぎのお腹を少々もてあましつつ、何故かゲーセンへふらふらと。女性ギタフリストが珍しいのかどうか知りませんが、さすがに5,6人に眺められると緊張して仕方がないっす。はう。
早々に引き上げていざ、清水寺展へ。
清水寺の御本尊といえば、33年に一度しか公開されない秘仏の「十一面千手観世音菩薩立像」。去年がその33年振りの御開帳でした。当然、私も人混みをかき分けかき分け見に行ったのですが、薄暗い本堂の中で遠くから眺めるだけ。名高い清水型の独特のお姿もほとんど分からずじまい。
しかし、今回の出開帳は御前立(通常安置用に作られた、本尊の姿を模した仏像)ではありますが、明るい場所で仏像を詳細に見ることが出来る機会なのです。しかも普段は非公開の奥の院の諸仏まで拝観できるというおまけつき。仏像好きの私にはたまりません。
会場に入ってしばらく行くと、中央に御本尊御前立、周りには眷族たちがずらりと...そこに在るだけであたりが清浄な空気に満たされる存在。奥の院三十三尊は御本尊に比べるとやや素朴な感じもしますが、これまた独特の世界観を作り出しているように感じられます。仏像を美術品として評価しようと試みる私の中にも、やはり古来からの仏教思想が息づいているのでしょうか...
何はともあれ御前立の像をじっくり鑑賞、造形美を堪能。幸せです。さらには横で解説されている清水寺関係者の美しい京都弁にもうっとり。真の京都弁というのはあれほど耳に心地よいのですね。
そして最後は、千日前『アルション』のはちみつレモンクレープで一息つく。程良く甘味を効かせたクレープやケーキ類、あくまでもお菓子を引き立てるために少々薄目に入れた紅茶、そして何よりも落ち着いた店の雰囲気...大阪のケーキ屋で初めて「当たり」を引いた気分です。全体的なケーキ屋さんのレベルは明らかに神戸や京都の方が高いので。ここは私にとってミナミの拠点になりそうです(この際、引っかけ橋だの551だのアメリカ村だのはど〜でもいい)。
...あぁ、帰る前に三度ゲーセンに行ったことも付け加えておきましょうか(笑)。何やってんだ、私は。
大阪にて(1):念願のごたいめ〜ん編。(11/21PM→11/22AM微妙に修正)
2001年11月21日#以下は11/11の話です。遅くなって申し訳ない。
#一定期間後、適当に過去ログに移す予定です。
今日は九州の友人、U嬢とでぇと@大阪の日。香水関連の話が縁でメール交換するようになった方なのですが、なんせ二人を分かつ距離は直線距離にして600km以上。当然、お会いする機会もなければ顔も知らない相手。今日はたまたま社員旅行で関西に来られるということだったので、無理を言って自由行動の時間を空けて頂いたのです。
U嬢は朝からでも大丈夫だと言って下さったのに、私が早起きできないからというすっとこどっこいな理由で昼の12時に待ち合わせ。帰りの飛行機の関係でお話しできる時間はわずか一時間足らず。ううっ、申し訳ない...これも私が昼夜逆転生活をしているからいかんのです。せめて友人に会う時くらい早起きしろよ。>自分
さて、当日の私は当然のごとく寝坊寸前。相変わらず低空飛行な電車乗り換え技術を駆使しつつ、なんとか時間一分前(これが誇張でも何でもないのが恐ろしい)に待ち合わせ場所に到着。しかし...分かっていたことではありますが、待ち合わせに指定しておいた阪急梅田駅のBIGMAN前は人が多すぎ!です。目印の「目に痛い赤と青のカバン」を探そうにも、街中が原色あふれかえる大阪では何の役にも立ちません。どうしようもないのでU嬢の携帯に連絡。そして感動のごたいめ〜ん。
初めてお会いしたU嬢は、赤い服がお似合いのぷりちーなお嬢さん。
...あまりの恥ずかしさに、私はそのまま回れ右して帰ろうかと思いました。だってね〜、仮にもフレグランス愛用中と言うなら、外見もそれに見合った水準まで磨いてこそ個性的な香りが引き立つというものです。それなのに私は童顔よれよれジーンズ姿、どこから見ても世間知らずな貧乏学生...悲しすぎます。しくしく。まぁ、この時私がつけていたのが『ロリータレンピカ』だっただけマシなのかもしれませんが。(「不思議なおとぎの国」がコンセプトの香りらしいのでね)
挨拶もそこそこに。時間も少ないということで、そこらへんの喫茶店で二人してアイスクリームを頬ばるの図。お土産にラーメン♪を頂いたので、こちらも京都銘菓・阿闍梨餅と愛用中の手作り石けん(ネット通販で買ったのであって、決して私が作っている訳ではない)をお渡しする。我ながらワンパターンすぎ。
実際のU嬢は非常に綺麗な標準語を話される方でした。語尾がくっきりしていて聞きやすいし、はきはきとしていて非常に上品。
これまで、私にとって九州出身の知り合いは学部生時代の友人一名のみ。しかも彼は4年間京都に住んでいながら、かたくななまでに博多弁を崩さなかった人です。「〜やっとるけん」「〜じゃけんね」...あの語尾は話している方が思わず引きずられそうになりますな。懐かしい。それはともかく、九州の人は大抵こういったイントネーションで話しているものだと思い込んでいたので実に新鮮でした。
もっとも、私自身は文章を書く時に標準語を使うことが多いので、実物ははんなり(?)京都弁を話すのにはちょっと驚かれた模様。文章と話し言葉の乖離はなかなか面白いものです。
そして香水や洋服といったオンナノコな話で盛り上がる。いやもう、普段は野郎ばっかに囲まれた灰色の生活を送っている私としては、心が潤うひとときです。大感激。何故かぷこ24歳説(笑)も出たりしてちょっと嬉しかったり。最後にはきっちりと京都の紅葉の宣伝をしておく。今の季節は本当に綺麗ですよ...ぜひ一度、どうぞ。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、名残を惜しみつつも空港への高速バス乗り場でお見送り。遠いところを本当にお疲れさまでした。>U嬢 ただ、実物の私がこんなんで本当に申し訳ない...メールでの印象が思いっきり破壊されていないといいのですがね。あぁ不安。
そして私は次の目的地へ...【続く】
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*本日の月猫* 出張版。(11/20PM)
2001年11月20日このコートと共有した時間も10年目になる。
青と緑のチェック模様。縫製がしっかりしているのでまだまだ現役。
木枯らしの訪れから、柔らかな春の陽射しが復活するその日まで、
確かに私を守ってくれるスグレモノ。
...ねぇ。私と出会って、幸せだった?
* * *
ただいま過去のオフレポ執筆中、です。一応予告。
『ほしのあめ。』(11/19AM)
2001年11月19日<18日23時頃>
帰宅。空はどんより、たま〜に小雨なんかが降ってきて憂鬱。
携帯電話のWebで天気予報を見ると「19日0時 晴」とのこと。
うそつけ〜と心の中で叫んでみるものの、
「雲量が2以上8以下の状態」という定義を思い出して諦める。
<19日0時頃>
温かいココアを飲みつつ、Webで各種流星群情報を確認。
18日の新聞朝刊でD.アッシャー氏のインタビューに目を通す。
「天文の研究は人生の一部。大学などに就職するつもりも
ありません」の言葉にちょっと惚れる。
<同日1時頃>
寒い中、外に出て様子を見ていた親から、
「東も西も雲ばっか、今日は無理」との御言葉を頂く。くすん。
このあたりから15分おきにベランダから空を眺めるように。
<同日2時頃>
九州より「見える・・・」との報告が届く。ウラヤマシイ。
<同日2時半頃>
空に変化が見られる。何となく雲が北から南に流れていく感じ。
東の方から徐々に晴れ間がのぞいていく。「あ、見えた〜♪」
<同日3時頃>
みるみるうちに雲が引き、あっという間に快晴に。劇的。
東の低い位置、しし座の鎌型の星の並びもくっきりと見える。
南西の空に僅かに傾いた、オリオン座の光がまぶしい。
そして、数秒に一度、夜空を放射状に切り裂く流星の軌跡。
<同日3時15分頃>
ベランダでは我慢できなくなって、深夜の路上に一人佇む。
車の通りはとっくに絶えているものの青白い街灯が強すぎ。
...ベランダに戻って、冷たい手すりに寄りかかりつつ。
時を同じくして、遠い土地で夜空を見上げているだろう友人に
携帯メールを送ってみたり。
<同日3時半頃>
自分がTシャツ+フリースしか着ていないことに気付く(笑)。
道理で寒すぎる...後ろ髪を引かれる思いで自室に撤退。
ヒーターで暖まりつつ、掲示板に書き込んだり本を読んだり。
<同日4時半頃>
お風呂で冷えた体を温める。は〜ぬくぬく。
<現在>
布団に潜り込んで、ノートパソコンでこの文章を書いてます。
今日はダシの話でも。(11/11AM)
2001年11月5日東日本……カツオ節+濃口醤油
西日本……カツオ節+昆布+薄口醤油
誤解を恐れず、非常に一般的かつ大雑把にカテゴリ分けするとこんな感じになるでしょうか。もっとも私自身は東日本のうち東京以外はほとんど足を踏み入れたことがなく、自分の舌で味わった訳ではないのですが。(ちなみに私、過去に「名古屋って関東(風の味付け)ちゃうの?」発言をかまして東海地方出身者に大顰蹙をかったことがあります。この場を借りて懺悔しますごめんなさい...)
私は生粋の関西人なのでここでは関西風のダシを中心に。関西、特に京都のダシは「上品で淡泊」「薄味」と言われることが多いのですが、実はそれ以外にも大きな特色があります。みりんもそうなのですが、とにかく砂糖の使用量が半端でないということ。もともと昆布ダシにはアラニンやマンニットといった甘味の強い旨味成分が含まれているのですが、さらに砂糖を入れてその甘さを引き立てるのです。これは京都だけの傾向だと私は思っていたのですが、以前に有馬温泉の旅館で働いていた(今もかな?)日本料理の板前さんも同様のことをおっしゃっていました。ので、実は近畿地方全般の傾向なのかもしれません。
店によって程度こそ異なるでしょうが、少なくとも京都の和食関係は日本料理もうどんもお寿司も出し巻き卵も「薄味なのに甘い」ことが多いです。機会があれば京都・四条河原町の寿司屋『ひさご寿司』のちらし寿司や、祇園&北山の老舗蕎麦屋『権兵衛』のお蕎麦でも食べてみて下さい。関東の醤油主体の味に慣れている人ならカルチャーショック間違いなし。ついでに言うと京都ではみたらし団子のあんもほぼ100%甘いです。(私は辛いみたらし団子なんてつい最近まで知らなかった...)
* * *
さて、今日は大学の近くのうどん屋で昼御飯。このお店は半年くらい前に開店していたのですが、自分の学部があるキャンパスから比較的離れていることもあって足を運ぶ機会がなかったのです。天ぷらうどん(本日のサービス品)を頼んで待つこと数分、湯気の立つ器に手を合わせて「いただきます♪」。
ずるずる。...ん?
薄口醤油の風味がほんのり漂う、確かに昆布と鰹のダシがきいた上品なお味なのに。いつも慣れ親しんでいる味とは微妙に違うのです。何かが足りない。う〜ん、一体どこが違うのだろう...と考えつつダシをすすり、ようやく食べ終わる頃になって「甘くないから」ということに気づいて納得。どうやら私は無意識のうちに砂糖のまったりとした甘さを求めていたようです。それにしても、この店のダシの味はどこの地方に属する味なのでしょうね? 料理人さんに聞いてみたかったのはやまやまなのですが今日のところはお預け。この味がうちの大学関係者に受け入れられることを祈りつつ(日本各地から学生が集まっているから多分大丈夫)、店を後にしたのでした。
なお、この文章は一応いくつかのウェブサイトで調べながら書いてはいるのですが、なにぶん家庭の味というのは千差万別なので、同じ関西人でも「うちは甘くない!」という方は当然いらっしゃることと思います。その点は御了承下さい。なんせ私の家は、卵焼きや納豆(!)にも砂糖をがしがし入れるほどの甘味好き一家なのですよ...
原色とセピア色と。(11/8PM→11/10AM修正)
2001年11月3日私が通う大学のほど近く、元中華料理屋のビルが立て直されて新たに『すき屋』が入りました。要するに激安牛丼屋ですな。この時期に牛丼とはなんたる暴挙、むしろ愚挙。なんとまぁ不運なタイミングで...と思うのはおそらく素人考えなのでしょう。なんせうちの大学は今の日本で最も狂牛病など気にしない集団の一つだろうし(笑)、「牛肉・冬の時代」の経営戦略としては最適かと。
むしろ、かなりの規模を誇る大学でありながら、何故か近辺にイマドキの学生が好みそうなファストフード店が存在しなかったことの方が不思議と言えば不思議です。大学近辺にマクドが誕生したのもつい最近の話。
アカデミックな雰囲気漂うカフェや昔ながらの定食屋、質より量重視の大盛りカレー屋(こんなこと書くと怒られそうだ)、老舗ラーメン屋に古ぼけた雀荘などが軒を並べる古き良き学生街。そこへ洒落た(?)ファストフード店が進出してくるなど雰囲気ぶち壊しだ! と憤慨する向きもあるでしょうが、私自身はそれほど気にしません。むしろ選択の幅が広がるので大歓迎。次はスタバかドトールあたりが進出してきてくれないものか。
ただ、新旧交代著しい学生街にあって、旧い店もまた大切にしていきたい。むしろ敢えて老舗の店にしか通っていません。時にはセピア色に染まる空気の中でコーヒーを味わい、ボロボロの店内で男子学生の集団と一緒に熱々のラーメンをすすり、遠く離れた土地の友人へのお土産は大学近辺の和菓子屋さんで調達...こんな京都学生街生活を何よりも愛している自分。そして同様の学生は相当数存在すると思われるうちの大学。
この居心地の良い多様性が大好き。
最初の話に戻って。ま、もともと肉類が苦手で一度も牛丼屋に入ったことがない(マジです)私にとって『すき屋』進出はあまり関係のない話だったりします。それよりも中華料理屋の二階にあった古いゲーセンが音ゲーを入れて再開してくれないかと期(以下略)。
* * *
G・ハリスン、どうか元気になって...
*Diary Note執筆者用・ちょっとした小技*
現在、各方面で非難ごうごうの「夜21時〜翌3時まで相互リンク先の秘密メモが見られない」制限ですが、実はちょっと工夫すれば何とか見られます。って、こんなこと書いたらDiary Note制作担当者さんに怒られたりして。
www.note.ne.jp/diary/?id=○○○&renew=renew
(○○○には見たい日記のIDを入れて下さい。例えばココなら14610)
上記のURLに飛ぶとあら不思議、秘密メモが。さすがに23時台と0時代はサーバ混雑中と出て無理ですが、それ以外の時間なら多分見られます。交換日記が読めないとお嘆きの方はぜひお試しを(あ、もちろん相互リンク先でないと見られません)。
なお、以上の小技は私と相互リンクして頂いているメタ理科さんのさらにリンク先、kenさんの日記(リンク)で拝見したものをアレンジしました。無断転載申し訳ないとお伝え下さい。(^^;; >メタ理科さん
要するに煽りは好かん。(←主観的感想)(11/2AM)
2001年10月31日私が愛用しているWeb上の手作り石けんのお店、サンパギータさん(リンク)で注文した石けんが到着。わぁいお風呂タイムが楽しみ♪ 今使っている石けんがなくなったら早速おろそう。
まずはグレープフルーツフラワーから、かな。
* * *
あああ買うつもりはなかったのに。せっかく今まで我慢してきたのに...やっぱり好奇心には勝てず。つい著者の印税生活に協力しちゃいました。
船瀬俊介著 『早く肉をやめないか? 狂牛病と台所革命』(三五館)
本体価格1200円なり。かの『買ってはいけない』代表著者の最新刊といえば本書の内容も容易に想像できるというもの。以下、順不同で本書の内容を適当に引用してみましょう。
「ルーツ隠しの三角貿易」「豚にも感染している!?」
「命がけの牛丼・ハンバーガー」
「汚染肉を一グラム食べただけでも感染する」
「二十一世紀に被害は世界で爆発する」
「正しい道は、肉食ではなく、菜食である」etc...
いやはや。お得意の過激な煽り文章、他の要因を無視した短絡的かつ脊髄反射な決めつけ、狂牛病の恐ろしさを説くかのように見せかけつつ、いきなり肉食全般への攻撃にすり替わる不思議な展開(例えば肉食で死亡リスクが高まるのなら、長寿県沖縄の豚肉消費量が日本一である事実をどう説明するのだろう?)、出所不明の実験結果や統計数値、学者コメントを都合良く駆使(せめて引用データの元論文くらい全て明記するのがルールでしょうが!)...まるでお話になりません。これでは「風評被害の元凶」と言われても仕方がないですよ、全く。
ただ、誤解しないで頂きたいのですが、私はこの本を頭からけなすつもりは一切ありません。狂牛病が恐ろしい病気なのは間違いのない事実。この狂牛病が何故発生したのか、その背景と一連の対応(未公表の情報を含む)については非常に分かりやすく整理されていて勉強になります。
そして、筆者の「肉食の習慣が地球環境を悪化させる一因である」という主張も全くその通り。家畜を飼育するために膨大な量の穀物を必要とし、牧草地を広げるために森林を破壊し、その排泄物により川や海を汚染してきたのは紛れもない事実。本書は悲観的にすぎると批判することは可能でも、肉食自体が持つ負の側面を否定することは誰にも出来ないのです。だからといって「(狂牛病は)人類を生き延びさせてくれるための慈愛に満ちた神の“黙示録”であったのかもしれない」などと書かれても困りますが。
とまぁ、えらく極端な論旨ばかりが目につく本ではありますが。実は、こういった本が普通に出版され、本屋に並べられているという事実こそが最も重要なのかもしれません。ある意味で本書は、幅広く多様な意見や情報が混在し、その中で自分の意見を発信することが出来る(それが悲観論であっても楽観論であっても)日本の出版業界の健全さを体現しているのかも。だとすれば、これからは個人が自己責任のもと、主体的に情報の取捨選択を行う姿勢が今まで以上に重要になっていくのでしょうね、きっと。
印象の交差点。(10/31PM→11/1AM修正)
2001年10月29日それは、ごくごく普通の葬儀社の手による看板のように見えた。
普段なら見過ごしてしまいそうなさりげなさで、それでも街角に溶け込むことかなわず。独特の無常感と非日常感を身に纏うモノトーンの案内看板。
* * *
バスに乗って大学に行く途中、ぼんやりと車窓から外を眺めていると、ふと、見覚えのある名前が視界をよぎる。
どこかで聞いたことがあるのに。軽い苛立ちと共に記憶を辿る自分。
数秒後、その名前とかつて見たインドの赤茶けた土壁の風景が一本の糸で結ばれた時、既にその看板は視界の外に移動した後だった。
それは、故・秋野不矩さんの葬儀案内。
かの方は京都の人だったのか、と軽い驚きを覚える。聞くところによると、生前は美山町で自宅アトリエを構えて亡くなる直前まで創作活動に励み、その葬儀は岡崎の東本願寺岡崎別院で営まれたとのこと。
別に京都在住だったからといってどうということはない。ただそれは、あの素朴かつ温もりにあふれた作品群が、私に馴染み深い土地において創作されたという、その距離感と事象の交わりを再確認する過程での驚きとでも言えるのだろうか。あまりにも個人的・感傷的ではあるけれど。
そう、それは数年前。何の予備知識もなしに東山の地を一人散歩していると、いきなり目の前に故・山村美沙宅が現れた時の不思議な驚きに似ているのかもしれない。あの時も氏が亡くなったばかりの頃で、玄関先には大きな花瓶に色鮮やかな花々が生けられていたっけ。
* * *
さて、私はどのような印象を生み出すことが出来るのだろう?
縁とはかくも奇異なもの。(10/30AM)
2001年10月27日これからはタイトルにも日付を入れることにしました。一応、更新証明です(笑)。私は異常に遅筆&一定の熟成期間をおかないと文章が書けないので、日付通りに書くのはやっぱりしんどい。日記というよりは時系列を無視したエッセイもどきと化していますし。(もともとその意図で書いてきたのですが)
* * *
さて。今日は某サイトでお世話になっているG氏とオフ会、むしろでぇとでした。うふふ〜。
もちろん実際にお会いするのは初めて。掲示板やメールのやり取りだけで電話すらしたことがありません(そんな人と会うなんて危ない? でも出会い系サイトで知り合ったならともかく、ある程度の分量の文章をそれなりの期間読み続ければ、相手がどんな人かだいたい見抜ける自信はあります。私の勘は鋭いと思う。もちろん油断や過信が一番危険だということも常に肝に銘じていますが)。
待ち合わせをするにあたり、敢えて双方の外見や特徴も伝えないでおく。当日の目印は「フロッピーディスク」のみ! これで分かった人、存分に笑って下され。私は不覚にも知らなかったのですが(映画は全くといっていいほど見ないので←ヒント)、Web検索で意味が判明した瞬間は大爆笑でした...いや、こんなこと提案できるなんてすごいよホント。
そして昼頃、待ち合わせ場所でリュックにフロッピーぶら下げ本を読んでいたG氏とめでたく合流。半ば強引にちょいと洒落たイタメシ屋にお連れして優雅にランチ。すいません、ただその店のデザートが食べたかっただけなのです(笑)。でも、ランチコースの食後についてくる紅茶なのに、ミルクティ希望者にはアッサム、ストレートティにはセイロンと茶葉を使い分けるなんてさすがだと思いません?
関東人のG氏は私の「〜したはる・してはる」という京都弁に興味を持たれた御様子。そういえば標準語には「〜している・してる」と「〜していらっしゃる・おられる」の中間にあたる言葉遣いは存在しないのでしょうか。前者ではクダケスギだけど後者の敬語はちょっと他人行儀過ぎる、という時はこの京都弁は非常に便利です(でも、言語学的にはこの認識の仕方で合っているんだろうか...ちょっと不安)。相手がよほど目上の人でない限り、とりあえず「はる」をつけておけば失礼には当たらないのですから。しかも、私のようなガサツな関西弁でもなんとな〜くはんなりした雰囲気が出てくるから不思議。舞妓言葉万歳。まぁ「おばんどす」などは流石に日常生活では使いませんが。
閑話休題。美味しいランチを頂きながら会話を楽しむ。私とG氏のつきあいは決して長くはないです。にもかかわらず、かなり饒舌になる自分に私自身がまず驚く。類は友を呼ぶというのか...決して存在が重なり合うことはないでしょうが、自分が持っていない・気付くことのなかった考え方や物事に対する姿勢を補完するかのように見せられている気分でした。そう、まるで鏡に映った右手と左手。あまりに不思議な体験。
さて、食事を楽しんだ後はゲーマー同士でゲーセンに繰り出す(笑)。G氏が得意とされる格闘ゲーム?のメッカへ。でも、あの、なんつ〜か、すんごく異様な雰囲気なのですが。目の前にずらっと並ぶ筐体、周りを囲むのは揃いも揃って見事なまでにオタクな風貌の兄ちゃんたち...「人を外見で判断しない」が私のポリシーではあるのですがそんなこと知ったこっちゃない! まじで怖いです。それでもゲーマーなら果敢に見物せんといかんのです。...でも、画面の動きが早すぎてトロい私には何をやっているのかすら理解できません。あれは脊髄反射を競うゲームなのでしょうか。あぅ。
その後、私のギタフリもお見せしましたが...う〜ん、筐体整備がいまいちで空ピックが多い。今回は不満な結果に終わってがっくり。
* * *
ここで私は次の所用があるためでぇとはお開きに。
お疲れさまでした。>G氏 本当に、知り合えて良かった。
Autumn Sky...
2001年10月25日やわらかな陽射しの昼下がり。
ベンチに座ってビールを飲み飲み、
たこ焼きをほおばるおじさんの姿。
秋もたけなわ、だね。
わずかに霞む空は限りなく高く。
* * *
秘密メモのみ更新しました。
祭りの秋、芸術の秋。(と食欲の秋)
2001年10月23日今日は京都市美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチ《白貂を抱く貴婦人》チャルトリスキ・コレクション」(リンク)を見に行くことに。本展の目玉作品は、なんといっても世界で10数点しか残っていないダ・ヴィンチの真筆油彩画。3枚しか存在しない女性肖像画の中でも、最も美しいと讃えられる作品...これはぜひ見ておくべきでしょう。
今回のお供は友人U。彼は美術史学専攻なので絵画にやたら詳しい。美術展巡りの解説係に一家に一台...ではなくて頼りになる存在なのです(と持ち上げておこう)。前もって待ち合わせ時間を決めておく。確かこの日は昼から英会話の授業があるけど、終わり次第すぐに美術館に行けば待ち合わせ時間に間に合うはず。
で、当日。いきなり寝倒す(爆)。この時間からでは英会話はとっくに終わっているし、Uとの待ち合わせ時間にも間に合うかどうかひじょ〜に微妙...慌てて身支度を整えて家を飛び出す羽目に。バス、電車、地下鉄と乗り継いで、東山駅の階段を息せき切って駆け上がる。
と、目の前には。
墨の跡も鮮やかに「楠公上洛行列」と書かれたのぼりが。
一瞬、何のことやらさっぱり分かりませんでしたが...そっか、今日は時代祭の日。昨日は雨模様だったので順延されていたのです。時代祭自体は学部生の頃にさんざん見に行ったのでもう興味はありません。が、美術館があるのは行列ルートの終着点・平安神宮のすぐ近く。必然的に行列を横目に見物しつつ、観光客の波をかき分けかき分け道を急ぐことに。
楠木正成を追い抜かし、羽柴秀吉や明智光秀を従えた織田信長の顔を拝み、いつしか安土桃山時代を後にして。室町時代のしんがりを務める出雲の阿国に追いついたあたりでめでたく美術館に到着。15分の遅刻なり。とりあえずUに謝っときましょう。ぺこり。
* * *
さて、肝心の美術展ですが...大部分はルネサンス期の宗教画や工芸品で占められています。シロートにはその価値は分かりませんが、ショパンの肖像画やマテイコの絵画は個人的には面白かったかな、と。
問題は《白貂を抱く貴婦人》。広い部屋の一隅に黒山の人だかり。ものものしい警備に守られ、係員の「立ち止まらずに見て下さい」の声に押されるように、歩きながらのガラスケース越し御対面となったのですが...それがその、何というか、素人の私にも分かるくらいに「!」な作品...
こ、こんな絵ひどすぎる〜。(T_T)
ダ・ヴィンチの絵をけなすつもりは毛頭ありません。確かにこれは非常に素晴らしい作品なのですよ。ただ、あまりに納得できない点が幾つか。
ダ・ヴィンチの油彩画の特徴としてまず挙げられるのが「陰影を施したぼかし画法(スフマート)」。モナ・リザがそうであるように、ダ・ヴィンチの絵は輪郭がぼんやりとした感じに描かれていることが多いのです。でも、この絵の女性の顔はかなりはっきりと描かれている。絵の横の解説板にダ・ヴィンチ作の3枚の女性画の写真が並べてあったのですが、他の2作品と比べるとその差は歴然としています。
さらにひどいのが背景。ダ・ヴィンチの他の絵から推測するに、女性の背後には風景画か何かが描いてあったと思われるのですが、何故か真っ黒に塗り潰されている。そのために人物の輪郭がはっきりと浮かび上がって非常に不自然に感じられます。それだけならまだしも、塗りつぶし方が明らかに人物側にはみ出ているから頭部が絶壁になってるやん〜(涙)。
でも、友人Uの解説によると仕方のないことなのだそうで。聞くところによると、この絵は幾度もの戦火をくぐり、第二次世界大戦中にドイツ軍の手に渡るなどしたためにかなり保存状態が悪かったらしい。そのためにかなりの修復を必要としたのでしょう。Uの予想では、ダ・ヴィンチの筆跡がそのまま残っているのは白貂の顔と女性の肩付近くらいじゃない? とのこと。
私や彼が感じた不満点が正しいのかどうかは分かりません。
しかし、それでもなお、時代を超えて人々を魅了し続けるのは、加筆や修復を繰り返してもなお失われない独特の雰囲気ゆえなのでしょう。どこか寂しげな女性の微笑み、今にも身をくねらせそうにリアルに描かれた白貂...その価値を否定することは私には出来ません。その点において、見に行った意義は十二分にあったのだと思います。
* * *
そして、美術館を出た後は当然ケーキとお茶。ごちそうさまでした。
ぷんすか。
2001年10月22日日曜日、一目惚れしながら手持ちのお金が足りなくて泣く泣く断念した服。シンプルながらも、ちょっと今年風の細身にデザインされた黒いナイロンパーカー。水色のタグもついてとっても可愛いの。
やっぱり諦めきれなくて。今日、大学の帰りに貯金を下ろして昨日の店に走ってみると...たった一日で見事に売り切れでした。くすん。(T_T)
仕方がないので他の階も見て回る。4階、5階...とある店の前でふと足を止めてみる。そこは私の趣味にどうも合いそうになくて、普段なら素通りするセレクトショップ。今日に限っては気まぐれにふらふらと入ってみましょう。で、店内奥の上着売り場に行ってごそごそ。...ん? なんだか見覚えのある水色のタグが。
な〜んと、そこには私が一目惚れしたのと寸分違わぬ同じパーカーが!
すごいぞ人間の嗅覚。
喜び勇んで買おうとしたものの...周りに何故か店員がいない。はて。店を見回してみると、なにやら伝票整理している人が一人、そこらへんで暇そうに突っ立っているのが二人。私は自分から話しかけるのが苦手で、店員さんに声をかけてもらわないと試着も出来ない性格なのです。さぁ困った、と思いつつ他の商品も見て回っていると店員さんが近づいてくる。
でもね。この時、私からほんの少し離れた場所に別のお客さんがいたのですが、この店員はその人に挨拶するばかりで私には見向きもしないです。いや別にいいけど。んで、そのお客さんが気に入った服が見つかったらし...と思う間に、なんとその店員はにこやかな笑顔を保ちつつ、私のカバンにぶつかりながらその客の方に歩いていった!のです。しかも私に対して一言も謝らず。
なんつ〜か、そこまでされると仏の如く温厚な私(←ここツッコミ禁止ね)でも切れます。ぶち切れです。確かにその店は古着っぽいストリート系の店。一方、私の本日の服装はベージュのかっちりジャケットに青系縞のシャツ、とまぁ雰囲気浮きまくりだったには違いないのですが、少なくとも他人が不快に感じるほどヨレヨレな格好はしていないはず(多分)。だいたい、私は買う気100%だったのに...人の服の好みなんて日によっていろいろなのに、外見だけで判断していいんですか店員さん?
そう、河原町オ○パ5階の「○○○」(店名忘れた...)の某店員! あんたのことやぁあんたの!
で、買う気が一気に氷点下ブリザードにまで落ち込んだ私は、そのまま踵を返して店を出たのでありました。お気に入りの店なら抗議するなり意見するなりするのですが(そもそも私の好きな店はそんな失礼な真似しね〜よ)、もう二度と来ない店にそこまでする義理はありません。勝手に今のままの接客を続けて下さい。
私だって怒ることはあるのですよ...ふんだ。
気を取り直して。
*今日のお試し香水* セクシーガール(ジャンヌアルテス)
噂通りというか何というか...一言でいうと「ベビードールのパチもん」(汗)。トップは柑橘系と桃が混ざったような、いかにも女の子らしいキュートな香りなんですが、とにかくベビドに激似で何がなんだか。
で、やっぱりだんだん粉っぽい香りに変化していって...と思う間もなく香りが消えてしまう。その間わずか1、2時間、いくらなんでも飛ぶの早すぎ。でも、私のように「ベビドのトップは好きだけど、ミドル以降は化粧品の臭いっぽくて苦手...」という人には向いているのかもしれません。つけ直す手間はかかりますが。
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忘れていた訳ではないのです。
2001年10月21日ついに2週間空いちゃいましたね...(^^;;
ちょっと息切れしたのでおやすみしていました。
数日中に復活する予定。もうしばらくお待ち下さい。
再び東京にて(1):銀座食べある記
2001年10月7日今日より東京という異国の地へ。まさか2週連続で東京に行くことになるとは思わなんだです...(あ、先週末の日記が抜けたままですが、要するに東京にいたということで)まじでお金がありません。今回は家の用事が重なっていたので仕方ないのですが。
せっかく東京まで行くのなら、とたまたま同じ日に開催される某サイトの食い倒れオフ会にアポなし襲撃を仕掛けることに。このサイトの常連となってもう5年、何度もお会いした人ばかりだし、アポなしはもはや伝統芸能と化しつつあるので遠慮は無用さっ。ただし、当日寝坊したり事故ったりで待ち合わせ場所に行ってももう誰もいない〜るるる〜♪といった事態を防ぐ為に、参加者のうち一人にだけ電話連絡(と情報統制)をしておくことは忘れずに。
で、当日。関西にいるはずの私がいきなり東京に出没...のはずが。
誰も驚いてくれない...
みんな普通の顔をしてるし。もうアポなしが当たり前になってしまったの?
くすん。
気を取り直して。今回の標的は東銀座の老舗カレー専門店「ナイルレストラン」。鶏の骨付き肉が一本乗っかっているムルギーランチが有名でしょうか。カレー好きの私としては、是非行ってみたいお店の一つだったのです。わくわくしながら待つこと数分。目の前に出された念願のカレーは...
お、多い〜〜〜。
そして辛いぃ〜〜〜〜〜。ひいぃ。
カレーは好きだけど決して辛いもの好きではない私には、ラッシー(ヨーグルトドリンク)と一緒でないと食べられません。そしてでかい皿に山盛りのライス、存在感抜群の骨付き肉、皿からあふれんばかりのカレーソース...いえ、美味しいんですが胃袋の容量にも限界がありまして。だのに隣のテーブルの女性客はぺろりと一皿平らげている。オフ会メンバーの一人I氏は、自分の分のみならず途中ダウンしたB嬢のカレーまで綺麗に片づけている。あな恐ろしや。
もっとも、かくいう私も残さず食べてしまいましたけどね(笑)。出されたものはきちんと平らげる流儀ですんで。それなりに美味しいものに限りますが。
その後、某鉄道模型専門店(爆)に行ってから皆さんとお別れ、ほどなく相方と合流。食べ過ぎ胃袋を抱えてしばらく私には高級すぎる銀座の街をさまよった後、何を血迷ったか次は有名ケーキ店「ダロワイヨ」へ向かうことに。甘いものは別腹ですから♪ というか、自分は第一胃袋、第二胃袋...と数種類の胃袋を完備しているんじゃないかという気がしてなりません。牛のごとく。
んでダロワイヨ。とにかくモンブランが美味しい!です。マカロンを得意とする店だけあってモンブランの台もマカロン。そのさくっとした歯触りとフランス菓子らしく甘めに仕上げた栗クリーム、そして反対に砂糖を抜いた生クリームとのコントラストが何ともいえないハーモニーを...うっとり。
そして特筆すべきは紅茶。普通はリーフティを放っておくと濃くなったり渋くなったりするのですが、ここのは二杯目でも入れ立てと殆ど味が変わりません。アールグレイでもミルクなしですっきり飲める、これはすごい。土産に一缶買っていかなかったのが悔やまれます。次は絶対買うぞ、うん。
* * *
ちなみにこの日の夕食は渋谷の某うどん店でした。
う〜ん、関東流のうどんはやっぱり生粋の関西人の私の舌には合わないです...こらぁそこの人、醤油をだばだば入れるんじゃない、昆布ダシだ昆布ダシ。
たまには少〜し真面目に。
2001年10月5日今日は一ヶ月ぶりに研究室のゼミに出席。一ヶ月と言っても別にサボっていた訳ではなく、ずっとゼミがお休みだったのです。と言い訳しつつ、この間ほとんど大学に行かず、バイト(と風邪)三昧の生活を過ごしていたロクデナシ大学院生はいったい誰?>自分
ゼミといっても今回は修士論文の進行報告だけだったので、睡魔と戦いつつ修士2回生の発表を聞き、たまにコメントを言うだけで終わり。ちなみに本日の睡魔対戦は我が軍の圧倒的勝利に終わりました。これもカフェイン援軍のお陰。いやめでたい。
で、聞きながら思ったのですが...これは私の研究室だけかもしれませんが、少なくとも現段階では、博士課程進学予定者より就職予定者の方が修論の準備が進んでいるのです。例えば今年の場合、就職予定者は計測も終わって論文本文を書き始めているのに(早っ!)、進学予定者は夏も終わったというのにテーマすら決まらず試行錯誤中。決して後者が不真面目な訳ではなく、どちらも勉強熱心な模範学生なのに。誰かさんとはえらい違いだ。
どうしてこんなことが起こるかというと。要するに進学を希望する人は学問に対する興味がありすぎるために、多種多様な研究課題に対して目移りするのでしょうね。あまり妥協したがらない完璧主義、無理してでも壮大なテーマを選択する傾向も見られるような。社会科学系の特徴かもしれません。
修論書きが終わってしまえば何のことはない、客観的に妥協点を見つけられるのですが。現在進行形で論文に取り組むM2にそんなことを求めるのは酷というものでしょう。だれもが通る道だから、通ってしまえば冷静に自らを振り返ることが出来るから...だから先輩院生は厳しいコメントを投げかけつつ、ただ見守るのみ。
ちなみに私のM2時代は...テーマはすぐ決まったけど計算と英語ががが(以下略)。
なお、上記はあくまでも修論の話であって、卒論には当てはまらないことを念の為申し添えておきます。なんつ〜か、卒論は個人差が激しすぎてお話になりまへん。人によっては年が明けてから書き始めるし(笑)。
* * *
ゼミのあとはしばし雑談。うちの研究室は食品安全性の研究を手がける人も多いので、やはりというか何というか、話題はもっぱら狂牛病関連です。いやはや皆さん知識が豊富だし言うことが辛辣。助手の口からはちょっとヤバげな裏事情話も飛び出たりして。(あくまでも噂話レベルなので、ここには書かないことにします...)
「狂牛病が発生したからって『牛肉は絶対安全です』と強調するのはおかしい。どんな食品でもある程度のリスクは存在するんだから、『絶対』ということなどまずあり得ない」
とは某氏のお言葉。当たり前だけど、言われてみれば確かにその通り。「髪の毛が入っていた」といった良くある話から、食中毒・自然毒などの確率が比較的低い/被害人数が比較的少ない/短期的な被害、そして農薬や食品添加物、遺伝子組み換え食品などに代表される、確率は非常に低いor不明/被害人数が多い/長期的被害まで。人間が食事をする限り、食品に関する何らかのリスクは常に負っているのです。牛肉だけを食べなきゃいいって問題ではない。
もちろん、危険だと分かっていながら汚染牛の脳だの骨髄だのを食べるのはバカげています。が、かといって過剰反応して牛肉を全く口にしなくなったり、パニックに陥ったりする必要もない。結局、様々な情報と利便性とリスクを量りにかけつつ、どうすれば自分にとってリスクが最も少なくなるかを冷静に選択していくしか方法がないのです。理想論としては。
そう、頭では分かってはいるのですが...私だって原材料名の「肉エキス」に反応しちゃいますよ。ここ10年ほど毎日のように食べていたコンソメスープのことを考えると不安にもなります(鶏ガラスープだったらしいけど)。結局、人間ってのはこんなもんですよね...
音げーまーにしか分からない話で申し訳ない。
2001年10月4日現在のぷこMacのデスクトップピクチャ。→リンク
「無断で複写、複製(中略)転載等の利用、使用はお断りいたしております」とは書いてありますが。個人で楽しんだり宣伝したりファンクラブ会員第一号を名乗ってみたり夜な夜な眺めては「可愛い...(ぽっ)」とため息をついたりしてみる分には問題ないですよね? よね?
性格キツそうな勝ち気な瞳に細い腰、すらりとした長い足、でも三等身...なんだか正論ちゃん(仮名)にメロメロです。正論犬(仮名)もぷりちーで良し。
でも私はれっきとした女性です。断固女性。女性ですってば。
*今日の香水:ミステリーシークレット(レクトヴァーソ)*
rectoversoはこの秋に日本上陸したばかりの新しいブランド。特に、このmystery secretとsun seaはフレグランス・ポイント(リンク)の独占販売らしいです(だからつい衝動買いしてしまった...)。以下は私がアンケートに書いた内容をほぼ原文のままで。
【「パンを焼く香り」の説明文に惹かれて購入しました。最初は柑橘系+スパイス系(後で考えるとアーモンドかも)で、男性用?と思うくらいにさっぱりした香り。その後柑橘系が薄れて、バニラやキャラメルの香りが表に出てくるように感じます。もっとも、私の場合はほとんど甘くならず、どちらかというとスパイシーで苦味の効いた落ち着いた香りが続きました。確かに今までにない印象的な香りだと思います。秋向きでしょうか。】
次はおまけでついてきた試供品のsun seaを試してみる予定。